平成24年 第1回 定例議会

近藤千鶴子 議員

市民の生涯健康を推進するための「健康都市宣言」を

本市には両市立病院をはじめ千葉大、県救急医療センター、がんセンターなど県下有数の専門病院が集積し、放射線医学総合研究所の重粒子医科学センターなど世界に誇るべき先進医療機関がある。こうした市民の健康を守る医療機関を千葉市の魅力としてPRし、健康産業の集積や関連ベンチャー企業の育成などに活かす施策を推進すべきと考える。そこで健康や医療を施策の大きな柱の一つとして市民の生涯健康を推進するための「健康都市宣言」を行い、千葉市のセールスポイントとすべきと考えるがどうか。

本市の医療・福祉分野での優れた地域資源との連携を一層強化し広く内外に情報発信することで、既存産業の高度化や新事業の創出を図り、健康関連分野の産業集積や定住促進にもつなげたいと考えている。また、基本構想に掲げる「健やかに安心して暮らせるまち」の実現を目指し、今後より一層「健康」の視点に立ったまちづくりを進める必要があると考えており、「健康都市宣言」についても研究していく。

認知症の予防と早期発見の取り組み計画は

本市では新年度に「認知症疾患医療センター」の設置を予定しているが、超高齢社会を迎えるにあたって最重要課題の一つと考えられる認知症の予防対策と、早期発見・早期治療の取り組みをどう計画しているのか。

認知症の予防は生活習慣病の予防でもあるため、介護予防事業の中で栄養改善、有酸素運動などを取り入れるほか、市民が自ら健康づくりに取り組めるよう様々な施策を進めていく。早期発見・早期治療については、新設する認知症疾患医療センターで医療相談や専門医による鑑別診断などを行う。今後、センターを中心に、地域のかかりつけ医やあんしんケアセンターなどと連携しながら取り組みを強化していく。また認知症サポーターの養成により、多くの方に認知症の正しい知識、理解を深めてもらうことで、身近な高齢者の認知症の早期発見につながるほか、地域での支援が期待できると考えており、引き続きその養成に努め、認知症に関する普及啓発を図っていく。

消防ヘリによる新たな救急活動の導入と今後の課題は

公明党の推進したドクターヘリの救急活動は、山間地などで救急医療機関から遠く、道路事情が悪い地域への救急救命率の向上に大きく貢献している。本市では1月に消防ヘリによる「(※)ドクターピックアップ方式」を導入したが、この方式を取り入れた理由と、今後の運用課題は。

本県ではドクターヘリ2機による航空救急活動が展開されており、本市でも消防ヘリ2機を活用し重症傷病者の搬送を行ってきたが、さらなる救命率の向上と迅速な医療提供のため、この方式による救急活動を開始した。今後の課題として、外傷傷病者に比べ内因性傷病者の予後が良好でないため、引き続き検証を行い医学的な見地から検討していく。また救急隊と消防ヘリを同時に出動させる場合の体制の充実を図るほか、災害現場で複数の重症傷病者が発生している場合のドクターヘリと連携した救急活動についても一層の検討を図っていく。

用語解説

※ ドクターピックアップ方式:市内で重症傷病者が発生した場合に、救急車と消防ヘリを同時に出動させ、救急現場付近の緊急時離着陸場へ医師を搬送し、いち早く治療を開始する救急活動方式。119番入電時のキーワードにより、傷病者の重症度を判断し、救急車と消防ヘリを同時出動させるシステムとしては政令市初の試みで、本年1月に市消防局が千葉大学医学部附属病院と連携し運用を開始しました。