那須町・殺生石


殺生石

 殺生石は、那須町の那須湯元温泉の近くにあります。

 石の周囲からは有毒ガスが今も噴き出し、殺生石の一帯では硫黄のような臭いが漂い ます。「鳥獣がこれに近づけばその命を奪う殺生の石」と言われてきました。

 平安時代、インドや中国を荒らしまわった九尾の狐が日本に渡り、朝廷の数万の軍勢に退治されました。 死んで巨石となったあと、3つに割れたうちの1つが殺生石とされています。

 殺生石の周りの森は、だんだんと色づき始めており、秋の訪れを感じさせてくれました。 また、当日は霧がかかっていて、「これも九尾の狐の仕業かな?」と思うと、なんだか神秘的な気がしました。

記・2010年10月