長岡町の長岡百穴古墳は、7世紀ごろの横穴墓群です。丘陵の斜面に露出した岩に、 52墓の横穴が掘られています。
大曽地区に残る伝説には、この百穴が登場します。平安時代、両手に百の目を持つ 百目鬼(どうめき)と呼ばれる鬼がいました。下野国押領使の藤原秀郷は、鬼退治を頼まれ、 鬼に矢を放ちました。苦しんだ鬼は、百穴に隠れて体を癒し、邪気を取り戻すため娘の姿に 化け、自分が撒いた血を吸っていたといわれています。