佐野市・唐沢山城跡





気象庁は、関東甲信地方が6月5日に梅雨入りしたと発表した。その合間の晴れた日に、佐野市・唐沢山城跡を探索することにした。同市は来秋に予定される「全国山城サミット」開催地を目指しているとの下野新聞の記事あり。 先ずは唐沢山城跡の情報を得ようと、新築されたばかりの佐野市役所を訪ねた。

さすがに新庁舎だけあって広々としたその空間には新鮮さを感じた。「佐野めぐり」という佐野観光ルートガイドを入手すると、そのトップに唐沢山城跡についての記述がある。早速カーナビに従い現地に向かった。

唐沢山周辺は広大な県立自然公園となっており、目的地とした蔵屋敷(現レストハウス)まで行くのに何度か迷ってしまった。これが唐沢山が断崖と深い谷に囲まれた自然の要塞と呼ばれた所以であろうか。 「お薦めルート」は総延長約2.5q(移動時間約50分)とのこと。これに沿って歩くつもりがなかなかそううまくはいかない。辺りを見渡していると、気まぐれに足が向いた方に歩を進めてしまう。 最終的には、藤原秀郷公が祀られている唐澤山神社に到着。前日までの雨をたっぷり吸収したこけむす石垣が圧巻であった。その高さは、約8メートルあり関東では貴重なものとされているようだ。

何度かぐるぐる山城跡を巡っているうちにようやくルートにある古跡・旧跡について理解することができた。個人的には「天狗岩」と「大炊の井」に興味をひかれた。

ひとり歴史に思いを馳せて探索するのも悪くはないが、今度は、佐野市が同城跡の観光や施設の維持管理を目的に養成したボランティアガイドの説明を聞きながら歩いてみたい。

記・2018年6月