平成の市町村合併により、旧氏家町と合併してさくら市となった旧喜連川町は、 かつては街道の宿場町として栄えました。この地を治めていた喜連川氏は、足利氏の系統で、 藩祖の足利国朝以降、13代にわたって喜連川藩を治めました。 喜連川の街中には、10代目藩主の喜連川熙氏(ひろうじ)が用水の便をはかるために開削した 「御用堀」と呼ばれる堀が残っています。今では放された錦鯉がのんびりと泳いでおり、 板塀や蔵が残る町並みを流れる御用堀は、かつての町の風情を今に留めています。 |
栃木保険医新聞2010年5月号掲載 |