栃木県保険医協会は7月9日(水)、宇都宮市のパルティとちぎ男女共同参画センター・研修室301において「医療安全対策講習会」を開催しました。 これは、今年4月の診療報酬改定で新設された歯科外来診療環境体制加算の施設基準として、医療安全対策の3つの研修「偶発症に対する緊急時の対応」 「医療事故」、「感染症対策」を受講していることが要件とされたことにより、これをクリアする講習会を協会として企画したものです。会員の33医療 機関より69名が参加しました。 講師は、埼玉県総合リハビリテーションセンター歯科診療部長の三浦雅明氏を迎えました。三浦氏は、医療上において患者に起こった、もしくは 起こりそうになった好ましくないインシデント(ヒヤリハット+アクシデント+医療過誤)の分類や医療事故、医療過誤、医事紛争の関係など、基本的な ことを解説。また、「医療事故を防ぐには」、「医療事故が起こったら」とするポイントを具体的症例をもちいて紹介しました。さらに、緊急時の対応と して、バイタルサイン、意識状態、呼吸状態、脈拍、血圧のチェック項目を紹介。心肺蘇生法とAEDの使い方などについてフローチャートや映像で詳しく 説明しました。 次回は7月23日(水)同会場で、「感染症対策」について、埼玉医科大学口腔外科学講座准教授・小林明男氏をお招きして引き続き、「医療安全対策 講習会」を開催します。 |
当日おこなったアンケート(20名の歯科医師が回答)より 〇医療安全に関する講習は受けたことがありますか 〇歯科外来診療環境体制加算を届出はしますか 〇偶発症や医療事故、医事紛争を経験したことはありますか ※なお、栃木県内1,000歯科医療機関のうち、29医療機関が歯科外来診療環境体制加算の施設基準を クリアしていると届出して、栃木社会保険事務局より受理されています(08年5月1日現在)。 |