4月27日、衆議院厚生労働委員会は、介護保険改悪法案の質疑をうち切り、
同法を修正の上採決、自民、公明、民主各党の賛成で可決しました。
今後、連休明けの5月10日に衆院本会議で採択の見込みです。
全国保険医団体連合会の室生会長は、同日、「介護保険法案の衆院厚労委
採択に抗議する」談話を発表。予防給付の創設を例に、政府の主張が、政府
自身の新たな資料によって覆されるなど、「はじめに給付削減ありき」の見直
しであることが明確になっているにもかかわらず、採択を強行したことに強く
抗議するとしています。
また、与党と民主党との間で合意された修正事項は、審議の中で明らかに
なった問題点の解決にはならないとした上で、民主党の衆議院厚生労働委
員のほとんどが委員会審議で法案への異議を表明、また、同党議員の中に
は「見直し」反対の請願署名の紹介議員を引き受けた議員も少なくないこと
を紹介。「小手先の修正で賛成に回ったことは、まったく納得できない」とし、
参議院の審議では、改めて法案への態度の再検討を求めています。