厚労省の政策コンテストで「指導監査に犯罪捜査のプロ活用を」とする提案が現役医療指導官からなされた問題で、全国の保険医協会や 全国保険医団体連合会(保団連)では、厚労省に責任の明確化を求める要請や抗議が行われています。 9月2日の保団連との要請の中で、厚労省は、「この提案は『悪質性の高い』医療機関への対応について提案されたものであり、これによ り犯罪者扱いされていると思われたのであれば申し訳ない」と述べたものの、提案自体は問題ないとの態度に終始。保団連の住江憲勇会長は、 「反省がないのであれば、当然このような提案をした官僚の罷免要求をすることとなる。ひいては厚生労働大臣の責任問題も追及して厚労省 内の反民主主義を広く国民に問うていく」と厳しい姿勢を示しました。 また、青森・神奈川・島根・岡山・福岡・福岡歯科などの各協会は、この医療指導管理官の罷免要求を行っています。 この医療指導管理官はネットニュースの取材に対して、自身の言葉で指導・監査を「取り調べ」と言い放ち、不正請求を「詐欺罪」と断じ るなど、本音を吐露。しかも「提案が出れば大反響を呼ぶと思っていました」と発言。その“確信犯”ぶりをあけすけにしてさえいます(神 奈川県保険医協会「理事会声明」より)。 栃木県保険医協会協会では9月理事会で検討の上、抗議文を厚生労働労大臣あてに送付しました。 抗議文はこちら |