11月20日、日比谷野外音楽堂にて「ストップ・ザ・医療崩壊！震災復興・医療再生」をテーマにドクターズデモ2011が開催され、全国から医師、歯科医師800人を含む約2500人が集結しました。 栃木県保険医協会から戸村光宏会長、満川博美副会長、大根田紳理事、佐々木規茂理事ら10名が参加しました。

このドクターズデモは、「医療崩壊」が叫ばれるようになって5年近く。今こそ医師と歯科医師が、先頭にたって医療危機打開の大きな世論をつくろうと企画されたものです。

ドクターズデモ2011実行委員の事務局長・植山直人全国医師ユニオン代表は、「長年の医療費抑制策による医療崩壊が止まらないだけでなく、ＴＰＰにより、混合診療の全面解禁が迫られる恐 れがある。国民皆保険制度が危ない。日本の医療制度は瀕死だが、まだ死んではいない。今こそ国民と手をつなぎ、医療を守る大きな運動をつくろう」と挨拶で述べました。

集会では、岩手、宮城、福島の被災医療機関から、医療提供体制の復旧・復興と被災者医療の確保などが訴えられました。岩手県立大船渡病院救急センターの山中辰味氏からは、「現地はいま も戦場の中ではいずりまわっている状況。医療過疎地への応援を続けて欲しい」と厳しい現状が報告されました。

その後、全国各地の歯科、整形外科、小児科の各医師が現場の課題について発言。東京で整形外科を開業する田中眞希氏は「リハビリの日数制限」を批判し、「多様性が盛んに唱えられる世の中 で、なぜリハビリだけが一律に評価されるのか」と訴えました。

閉会後は「受診時定額負担導入反対」「国庫負担の増額で医療再生を！」など、それぞれの思いが書かれたプラカードを持ち、東京駅近くの鍛冶橋交差点に向けてドクターズウォークを行いました。

左写真は栃木県保険医協会からの参加者。

ドクターズウォークを終えて集合写真を一枚。白衣姿・左から佐々木規茂理事、満川博美副会長。全員の表情に充実感があらわれています。