栃木保険医新聞に掲載を初めてまもなく1年が経ちます。「診療所で役立つ手話」への反響は想像以上で、
会合で会う会員の先生から多くの感想をいただきました。その中で一番よく尋ねられたことは、「どこで手話を
習えるのか?」というものでした。紙上の私の写真を見て、手話に興味を持っていただけたことは本当に
嬉しいことです。そこで今回はもっと手話を学びたい先生方の質問にお答えします。
1.手話講習会(県市町村主催)
手話通訳者養成事業があり、毎年1回5月下旬に募集されます。4年間を終了後、認定試験を通過すると栃木県に
登録できます。詳細は5月1日号の「県政だより」をご覧ください。また、もっと気軽に習いたい場合は、最寄りの
市町村役場・社協にお問い合わせください。毎年多くの講習会が開催されています。
2.手話サークル
各地域の手話サークルでは、地元の聴覚障害者(ろう者)と共に様々な活動をしています。私も地元のサークルに
入っていて、「ふくしまつり」で毎年、手話劇や手話コーラスを発表しています。そして、各サークルでは
初心者向けの学習会がありますので、のんびりと手話を覚えたい方にお奨めです。詳細は各市町村社協にお問い合わせ
ください。また、栃通研のホームページでも確認できます。
栃木県手話通訳問題研究会のホームページはこちら
3.教養講座
私は最初にコミュニティーカレッジでろう者の先生から教わりました。お忙しい方には、日曜日や夜間など通いやすいという
メリットがあります。また、NHK教育テレビでの番組や通信教育もあります。
4.栃木県手話通訳問題研究会
堅苦しい名前ですが、隔月偶数月に開催している学習会ではクラス別に開催されており、初心者が参加しても満足して
いただけます。また、医療従事者・ろう者・手話通訳者で構成される「医療班」は、手話に限らずろう者と医療の問題を
関連づけして学べます。
最後に手話を学ぶ上では可能な範囲でろう者から学ぶことをお奨めします。日頃から手話を使うことで手話が
上達していきますし、生きた手話を身につけられます。ですので、ろう者が診療所に訪れたら、積極的に直に
コミュニケーションをとってみてください。
|