月刊保団連1月号に風見診療所(塩谷町)の小島崇先生による郷土・塩谷町のお酒の話が掲載されます。 このことにちなみ、今回は、小島崇先生のご親戚である。『小島酒造店』の社長小嶋治さんからご寄稿いただき ました。 |
私が生まれ育った故郷(塩谷町風見)は、関東平野の北部に位置し、神社・仏閣が数多く散在する清楚な田舎里です。 この里は、県の中央を流れる鬼怒川河川の土壌により町一の良質なお米が採れ、さらに四季折々の山菜・川魚が採れるなど 豊かな自然に恵まれています。 風見集落の多くは、神官として神に仕えた小嶋一族と寺に仕えた吉田一族の流れをくみます。神に仕えた小嶋一族は今、 教育職員・醸造業(酒造店・味噌醤油店)・地域医療(医師・歯科医師)活動に従事し、微力ながら地域貢献に尽力しています。 今回は身内で誠に恐縮ですが、明治初期創業の『小島酒造店』を紹介したいと思います。小島酒造店は、人々との交わりを とても大切にしてきた小さな蔵元です。主原料になるお米でさえ、88回の人の手を煩わせて、やっと1年に1回の収穫が出来る ものです。その目に見えぬ人々の苦労に報いる為、米一粒一粒を大切に醸しています。あくまで『人の手(五感)』で造った 活酒です。 商品としては、@代々婿取りにて長男が生まれるようにと祈願して名付けられた地酒『新郎』(普通酒)、A鎮座する神々 への感謝より名付けられた『かんなびの里』(本醸造・吟醸・大吟醸)、B地域及び地場の産物への感謝より名付けられた 『大地豊醸』(吟醸・純米吟醸)が主です。こちら(塩谷町)へおいでの際は、ぜひ『神ながらの心映え』を今に伝える手造り 名酒を召し上がり、あなたの心にある故郷と会話をしてみてください。 |
栃木保険医新聞2010年新年号・投稿 |