歯科会員の皆さまへ

栃木県保険医協会 会長・戸村光宏



現在、栃木県保険医協会には『歯科部会』がありません。理事には歯科の先生になっていただいたときもありましたが、部会にまで発展せず、現在に至ってしまいました。会長として申し訳ないと思っております。

保険で良い医療をめざす保険医協会は、歯科も保険で良質の治療が受けられる運動も展開してまいりました。しかし、医科の会員は歯科医療に詳しくなく、栃木県には歯科部会がないということで、なかなか歯科の 会員の皆さまに満足できる活動が少なかったと思います。

今回、歯科の先生方のご要望を受けて、「歯科のページ」を充実させることに致しました。すぐにご満足の頂ける紙面とはならないかも知れません。今後、歯科の先生方のご意見をお伺いしながら充実させていき たいと考えておりますので、ご協力をお願い申し上げます。

さて、本年度、歯科部会設立のための世話人会が、歯科の有志の先生方で発足しました。今のところ2ヶ月に一度、話し合いが持たれています。9月の世話人会には、私もネットで少しの時間参加して、お話をうか がうことが出来ました。11月の理事会のときに、医科のメンバーとの懇談を予定しています。

歯科の診療項目に医科との連携を求める「睡眠時無呼吸症候群の治療」が新設されました。これからもそのような項目が出来るかもしれません。保険診療のなかで医科との交流がとても大切になってきています。 でも、どの医師に相談したらよいものか、また、逆に、医師もどの歯科医師に紹介したらいいものか、よくわからないというのが現状です。お互いに、交流を図り、歯科、医科の垣根を越えましょう。

来年の医療保険制度は大きく変わるかもしれません。もしかすると、国民皆保険という、世界に誇る制度が灰燼に帰してしまうかも知れないのです。保険医協会は、はじめに書きましたように『保険で良い医療を めざす』協会です。歯科の会員も医科の会員も一致団結して、保険制度が経済界の思惑に流されないように、頑張りましょう。

栃木保険医新聞2005年10月号・ご挨拶