和装と私

佐々木規茂(下野市)


自分で着たのでよれよれです

新年のご挨拶を申し上げます。
今年の正月は、我が家では、家族皆で着物をきて迎えようと考えており、いつもと違う雰囲気で新年を楽しんでいると思います。 皆様は、どうお過ごしですか?

さて、私が着物とかかわり合いになるきっかけですが、1年前ほど前、大学に通う娘が着物教室に通い始めたことにあります。

着物って結構おもしろそうだなと、興味を持ち始めた頃、結城市にて結城紬の展示会があることを知り、 行ってみました。ひやかし半分で全く購入する気はなかったのですが、娘が羽織らせていただいた反物があまりにもステキで、 それを羽織っている娘のうっとりした顔をみたら、お昼に飲んだアルコールのせいもあったのでしょう、値段交渉の末、 「では、買います」と…。すすめられるままに私の分もイキオイで購入してしまいました。酔いが醒めるにつれ、じわじわと後悔の念が…。 しかし、結城紬のことを知れば知るほど、今ではあのとき思い切って買ってよかったとおもっております。


「着物day結城」のイベントにて

先日、「着物day結城」という結城市のイベントに参加してきました。 町中を着物をきて歩いていると、老舗の饅頭屋のおばさんに、「いい着物きてるねー」と声をかけていただき、いい心持ちで帰って参りました。

着物というものは、不思議なもので、同じ着物でも若者が着ると華やかに、中年の女性が着るとしっとりと、 老齢の方が着るとかわいらしくというようにどの年代でもしっくりするものです。ワンピースなど洋服ではこうはいきません。 代々着られるという点で究極のエコといえるでしょう。

大震災後、日本の伝統技術を見直す動きがあります。その一つである着物文化、皆さんも楽しんでみませんか?

栃木保険医新聞2012年新春号・投稿