年が新たまりました。おめでとうございます。心より会員の皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 旧年は『金』という年であったと、日本漢字能力検定協会から発表されました。 『金』 『キン』と読むと、お正月としてはふさわしい漢字ではあります。おめでたいですね。 しかし、応募総数で一番多いとはいえ、『金』の支持率は三%台ですからねえ。 皆様はぴんときましたか。 いろんな漢字が多数立候補したおかげで票はずいぶんばらけてしまい、百人中3〜4人が支持しただけで、トップ当選というわけです。 『カネ』と読みますと、なんか下品な感じになりますね。「カネが大好きです」なんていうと、軽蔑の眼で見られそうです。 実際は、ないと困るわけですが。 2番目に支持率の高かった漢字は『輪』だったそうです。 栃木県保険医協会としましては『輪』も推したいところです。保団連をはじめ、関係役員の長年の努力で、募集中断していた休業保障制度が 「保険医休業保障共済保険」として、今年3月から募集再開のはこびとなりました。まさに保団連、各保険医協会の『輪』のたまものであったと 思います。現在、栃木県保険医協会は会員数793名で、過去最多なのですが、募集再開を機会に八百、九百、千名を目指して、会員の『輪』も大 きくしていこうと思っています。 昔の正月といえば、羽子板、凧揚げ、双六にカルタ取りなどが、子どもを囲む遊びの代表でした。カルタも「あいうえお」ではなく「いろは カルタ」でしたね。順番が違うだけで枚数は同じですがね。 「喉元過ぎれば熱さ忘れる」という札もありましたっけ。 学校の体験学習があり、先生から「○×公園へ行きます。お弁当は公園の芝生で食べます」という文書が家庭に配られました。 県北では未だに放射線量の高い所があるのですが、学校当局はすっかり忘れていて、父兄からの問い合わせで、事前に計測に行き、除染した ところで食事をとるということになった事例があります。 ヒトは忘れっぽいのかもしれませんねえ。しかし、記憶に留めておかなくてはならないことは忘れてはいけません。 昨年暮れの保団連の「原発の停止を、そしてゼロへ」の署名活動に当協会も参加しましたが、ご協力くだされた会員の先生方には大変感謝いた しております。 原発からの脱却が先の衆議院選挙でも争点の一部になっていましたが、原発問題は「政治問題」にすること自体が間違っていると、私個人は思 っています。純粋にテクノロジーの問題だからです。それを政治問題化すると、政党の考え方で原発は左右されることになり、「無理が通れば道理 がひっこむ」という事態になってしまうでしょう。 「論より証拠」福島を見よ、ということですね。 『輪』に戻りますが、昨年は当協会にも「文化部」が出来ました。山に、マラソンに活動の輪が広がりました。本年も、楽しい『輪』が発展しま すよう、会員の皆様のご参加をお願いします。 また、医科歯科合同の勉強会の『輪』としましては「医療安全管理講習会」や「摂食・嚥下障害への対応」を行いました。今年も様々な学習会を 企画していきますので、ご希望がありましたら、協会までご一報ください。 『輪』を広げましょう。 |
栃木保険医新聞2013年新年号・年頭所感 |