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トランジスタ技術誌 連載記事 PLLシンセ の販売

PLL_Tr
RFDN では,トランジスタ技術誌 2006年 3月号より「PLL周波数シンセサイザの設計方法徹底解説」と題した連載記事をスタートしました.

発振器,VCXOやVCOのシミュレータ設計を含め,位相比較器,分周器,そして難解なループ・フィルタの設計方法を やさしく解説 します.

また,記事中で設計・製作する「180〜360MHz PLL周波数シンセサイザ」と「10MHzクリスタル発振器による基準源」の販売 も計画しましたので,

どうぞ ご利用ください!

■ 特長

     ・ 広帯域オクターブ 180 to 360MHz PLLシンセ
     ・ クリスタル発振ベースの低位相雑音 PLLシンセ
     ・ すべて ディスクリート部品で PLL を構成
     ・ 8 bit パラレル制御 プログラマブル・カウンタ 搭載
     ・ DIPスイッチにて容易に周波数の変更が可能
     ・ 安価な ブレッドボード 構成


■ 180 to 360MHz PLLシンセサイザの構成

PLL の構成図
図-1.  PLL周波数シンセサイザのブロック図

図-1 は,PLL連載記事用に設計した180 to 360MHz PLLシンセサイザ の基本構成を示します.

現在では,分周器や位相比較器を一体化した周波数シンセサイザ用のLSIが登場し,シリアル データ入力型となり超小型化され,数GHzの周波数シンセサイザを 部品点数も少なく構成できる便利な時代へとなっています.

しかし その反面、PLL 技術を学びたいと思う者にとっては,PLL が ブラックボックス化 してしまい個々の回路の動作を実際回路を通して 把握することが難し くなっていることも 事実です.

そこで RFDN では,ブラックボックス化した PLL IC を用いないで,分周器や位相比較器もすべて安価なディスクリート部品であえて構成する広帯域,オクターブ 発振するPLL周波数シンセサイザを準備しましたので,高周波でのPLL技術の習得に活用して頂ければと思います.

もちろん,クリスタル発振をベースとしたオクターブPLLであり,優れた位相雑音特性を有していますので,実用回路への応用, 例えば 500KHz の 基準信号を入力して 180 - 360MHz 間の 4MHzステップのシグナル・ソースに,5MHz の ローノイズ基準信号 を 入力して 200MHzへ の ローノイズ てい倍回路,高周波クロックの作成にと,様々な応用が可能です.


■ PLLシンセサイザの外観

180 to 360MHz PLL の外観
写真-1.  180 to 360MHz PLLボードの外観


10MHz VCXO REF の外観
写真-2.  10MHz VCXO REFボードの外観

■ 主な仕様

  ● PLLボード
  ・ 周波数範囲 OUT 1  :  180 - 360MHz
    OUT 2  :  22.5 - 45MHz
  ・ 周波数分解能 OUT 1  :  fr×8
    OUT 2  :  fr
  ・ 基準信号 fr 10MHz≧fr ≧180KHz

  ・ 出力レベル OUT 1  :  ≧-2dBm
    OUT 2  :  ≧+2dBm

  ・ 電源電圧 ±12V  ,+5V


  ● REFボード
  ・ 出力周波数 10MHz,5MHz ,1MHz,500KHz,200KHz
  ・ 周波数安定度 ≦±50ppm  (at 0〜40°)
  ・ 周波数可変範囲 ≧±100ppm  (4V±2V)

  ・ 出力レベル ≧-2dBm  

  ・ 電源電圧 +12V  ,+5V

* 周波数安定度は試作機での評価です.


■ 価格

  ● PLLボードとREFボードのセットで \45,000 (送料含む)で販売します.



■ 位相雑音 参考データ

位相雑音C/N

* 位相雑音は分周比1/Nとループ・フィルタの値で大きく変わります.  ここでは,基準信号fr=500KHz, 出力周波数 fout=180MHz で,カットオフ周波数 fc≒10KHz,位相余裕Φc≒60°とした場合の特性です.


■ その他

  ● 付属品
  ・ SMBコネクタ接続ケーブル 1本 (基準信号fr接続用,長さ130mm)  
  ・ ボード取り付けスペーサ  
  ・ 取扱い説明書 (htmlにて作成)  

  ● 免責
  ・ RFDNは試作・設計を主におこなっています. それで,試作工程の設備によるボード製造となりますので,今回は10セット限定での販売となります.   製作,ご相談ください.  
  ・ 受注後,生産となります.  
  ・ コストダウン及び性能向上の方向で,仕様内容を変更する場合がございます.  

  ● 備考
  ・ 180 to 360MHzの出力周波数は,プリスケーラ 1/8を用いた時のプログラマブル ・デバイダの動作周波数で決めました. プリスケーラの分周数を大きくすれば,高い周波数でのVCOモジュールも搭載可能ですので,ご相談ください.  



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