国民健康保険の保険料(税)の滞納を理由に、病院の窓口で医療費の全額を払わなければ ならない資格証明書の栃木県内発行世帯は、1万3027世帯(2010年6月1日時点)。発行率4% で今年も全国ワースト1位になったことが厚生労働省と県のまとめでわかりました 経済的理由による受診の遅れから死亡したと見られる事例が、2010年の1年間で71例にのぼ ったことが全日本民主医療機関連合(民医連)の調査で明らかになっています。これらは、 国保料滞納などにより無保険もしくは短期被保険証、資格証明書交付により病状が悪化し死亡 した事例です。 全日本民医連は、「まさに日本の皆保険制度は崩壊しつつある」と結論付けています。 混合診療の解禁、企業参入を許し「疾病自己責任」の医療をさらに推し進めるか、憲法25条の 理念に立った公的医療の拡充で崩壊をくい止めるか、日本の医療は今大きな岐路に立たされて います。 |