もうひとつの歯科医療・国際医療ボランティア活動

那須塩原市・関口敬人

こどもたちに囲まれる関口敬人先生


2.フィリピン医療ボランティア

この活動は主に2つの活動を行います。 様々な方法で地域の人達や患者さん達に呼びかけ、歯ブラシやタオルなどの救援物資を集める物資の活動と、毎年2月に現地に訪れ皆さんから頂いた物資を届けたり、治療を行う医療活動です。 また、現地では医療行為だけではなく、子ども達とのゲームや綱引き大会といった心と心のふれあいを通じ、真のボランティア活動を目指そうというものです。 この主旨に賛同する同志は東京、千葉、愛知、岡山と全国に広がり、参加者も医療関係者だけではなく、写真家、ミュージシャンといった様々な分野からのサポートを受けております。

私達は今まで10数年にわたって“困った人がいたら手助けをしたらいい”という発想でこの活動を続けてきました。けれども“困っている”という結果だけを見て、1年に1回そこに行って困っ ていることだけを援助してもどうにもならないことに気づき“ボランティアのあり方”を考えました。そして“悪くなった歯を治す”という従来のボランティアから“歯を悪くさせない”活動に 方向を変えました。

海外での歯科ボランティアは現地の環境や経年的治療ができないといった理由から、訪れたときが勝負になり、日本では残せるはずの歯でもほとんどが抜歯になってしまいます。しかしこれで は貧しい人達はこれから先も健康を維持するために大切な“歯”という咀嚼器官を失い続けてしまいます。その日食べることにも困っている環境の中で歯を失うことで起きる人体への影響はかな り大きなものになると思います。

病気になっても簡単に医療にかかれないこの人達にとって、“歯を守る”=“命を守る”ことになるのです。

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