私達が毎年訪れている、ルソン島中部サンパレス州　ナギャントック村はそんな大変貧しい村の一つです。この村はベトナム戦争当時、 米軍の砲撃演習の為に草木が消失したいわゆる“はげ山”の 状態で、地方行政のインフラ整備や医療支援など全ての面で立ち後れているい わば、陸の孤島です。電気はなく医師どころか看護師もいない所で、歯が痛くなればこめかみをさすり、ひたすら時が過ぎるのを待つだけ だそうです。

この村の子ども達は勉強をしたくても教科書やノート等は一切ありません。

スポーツをやりたくてもその道具がないのです。野球などは本土からもってきた新聞の切り抜きを黒板にはって服装やルールぐらいを教 えてもらうのが精一杯の状態です。

そんな村に今年は皆さんから頂いた、たくさんの物資をもって行きました。また貴重な募金の中から小さな発電機を買い、抜歯だけでは なく、保存治療も行うことができました。

また、治療だけではなく現地の言葉をつかった、歯ブラシ練習や、子ども達と一緒に綱引き大会や ゲームなども行いました。